できるようになった、は突然やってくる

保護者の方から、
「家ではあまり変わっていないように見えるんです」
という声をよくいただきます。

テストの点数も、まだ大きくは変わらない。
そうなると、本当に力がついているのか、不安になりますよね。

でも、教室では少し違う変化が起きています。

問題を見たときに手が止まる時間が短くなったり、
答えが合っていなくても、考え方を説明しようとしたり。
以前は黙っていた生徒が、
「ここまでは合ってますか？」
と確認するようになることもあります。

また生活面でも

言葉遣いがやさしくなったり、帰るときに椅子をしまって消しカスを捨てていったり。

こうした変化は、点数にはまだ表れません。
けれど、確実に“できるようになる手前”の状態です。

勉強は、階段のように少しずつ上がっているようで、
実際には、力が溜まってから一段上に跳ね上がるものです。
だからこそ、ある日突然、
「前より解けてる」
「テストの点が上がった」
という瞬間がやってきます。

その瞬間は、続けてきた子にしか訪れません。
今は見えにくい変化でも、意味のない努力は一つもありません。

だから、続ける意味があるのです。