
三谷歌舞伎『歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン)』を観てきました!
2025.11.20
先日、またまた歌舞伎を観に行ってきました。今年は松竹創業百三十周年のためいい演目、見るのが多い…!
今回のお目当ては、三谷幸喜さんが脚本・演出を手掛けた新作『歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン)』。
なんと6年ぶりとなる“三谷かぶき”の新作だそうで、開演前からワクワクが止まりませんでした。
舞台は伊勢の芝居小屋「蓬莱座」。狂言作者の花桐冬五郎や、座元の藤川半蔵が、人形浄瑠璃で大人気の『義経千本桜』を、山本小平次主演で歌舞伎として上演しようとするところから物語がスタートします。しかしその上演を巡って、次から次へと大騒動が巻き起こる! これぞ三谷流コメディ、という展開に客席は常に笑いの渦でした。
目次
とにかく2時間、笑いっぱなし!
最初から最後まで、とにかく笑いが止まりませんでした。テンポよく繋がる会話劇に、キャラクター同士の掛け合いの妙。
歌舞伎としての見せ場もしっかり押さえつつ、三谷さんらしい“くすぐり”が随所にあって、2時間が本当にあっという間。
ためにためて、最後のカタルシスが最高!
『義経千本桜・四の切』パロディが最高
そして今回の作品、『義経千本桜 四の切』のパロディになっている部分も多く、元ネタを知っているとさらに楽しめます。私自身、先月ちょうど『四の切』を観たばかりだったので、「あっ、あれだ!」と気付く瞬間が多くて倍おいしい時間でした。
中村莟玉くん、やっぱり良い!
今回特に印象に残ったのが、中村莟玉(かんぎょく)くん。役どころの魅せ方が本当にうまくて、存在感も抜群。そしてかわいい!
若手ながら舞台の空気をガラッと変える力があって、「これからますます楽しみだなあ」と思わせてくれました。
全体的に、“三谷さんの喜劇×歌舞伎”という最強タッグの面白さを存分に味わえた舞台でした。
笑って笑って、最後はほっこり。観に行けてよかった…!




