
2030年の新学習指導要領に向けた方針として、小学校段階から「情報」領域を本格導入します。
2025.07.04
このたび文部科学省より、2030年の新学習指導要領に向けた方針として、
小学校段階から「情報」領域を本格導入するという非常に大きな発表がありました。
本方針では、以下のような内容が盛り込まれています。
文科省の方針概要(抜粋)
🔍 現在の学校教育における課題
・探究的な学びは、自ら考え行動する力を育てる重要な取り組みですが、現場ではまだ十分に実践されていない。
・ICTの活用でこの学びはさらに効果的になるとされている一方、日本ではICT活用が進んでおらず、国際的にも遅れが見られる。
📚 次期学習指導要領に向けた方針(2030年改訂予定)
・小学校:「総合的な学習の時間」に情報活用能力を育む領域を追加。
・中学校:「技術・家庭科」を2教科に分け、新しい技術教科で情報活用能力を強化。総合的な学習でも実践機会を設ける。
・高校:小中とのつながりを踏まえ、より発展的な情報技術の理解と教科横断的な活用を推進。
・自治体裁量で時数調整が可能になる「授業時数の弾力化」により、探究学習や情報教育に充てる時間を増やせるようになる。
🎓 まとめ
今回の改訂方針は、小・中・高を通じた「情報教育の一貫性」を制度的に整える初の本格施策となり、今後は学校現場での情報教育が大きく進展していくことが見込まれます。
🔗 詳細資料はこちら(文科省公式)
【論点資料】https://www.mext.go.jp/content/000360892.pdf
【参考資料】https://www.mext.go.jp/content/20250522-mxt_kyoiku01-000042674_08.pdf
🆕 つまり、小学校からの「情報」教育の拡充が本格化!
文部科学省が小学校から「プログラミングを含む情報分野の学び」を拡充していく方針を固めたことは、IT教育に関わる私たちにとっては非常に大きな追い風です✨
今後、英語教育のように「情報」が教科化される可能性もあり、保護者や教育現場の関心はますます高まっていくと予想されます。
実際に金沢市では全国に先駆けて「デジタル科」を新設する方針も発表されました。
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1698302