1日で書ける!読書感想文
先月の夏休み中に『第九回 北区まちなかゼミナール(通称まちゼミ)』に参加しました。
これは毎年参加しているもので、今年は「1日で書ける!読書感想文講座」を開催しました。
今回参加者が23組!と過去最多で、お子さんも保護者の方も毎年感想文に苦労されているんだなと感じました。
今回は好評だった「読書感想文に書き方」の一部をご紹介したいと思います。
大前提
①自分がどう変わったか
まず大事なのは、”感想文”と言っているけれど書くのは”感想だけじゃない”ということです。
大切なのは
☆自分がどう変わったか
です!
本を読む前と後で変わった気持ちが知りたいのであり、そこからこういう風にこの人は考えたのか、
これからどうしていくのかということが知りたいのです。
極端に言えば“本を通した自己紹介文”だと思っておくと良いと思います!
②いきなり書き始めない
いきなり書き始める人を何人か見ますが、途中まで書いて字数が足りないと気づいたり、
書き直すのに消しゴムでゴシゴシして汚れてしまったりとあまりいいことがなくオススメしません。
まずは下書きとしての材料集めが大切で、これなら指定字数分書けるとなったら一発で書く!これが鉄則です。
材料集め
次に材料集めです。
以下の8つの質問に答えてみよう!
①~⑧をつなげると感想文が完成する仕組みになっています!ただ箇条書きにならないように気を付けましょう。
①読み終わった直後の感想を書いてみよう!
②本の内容・簡単なあらすじを書いてみよう!
③この本を選んだ理由を書いてみよう!
④心が動いた場面やセリフとその理由を書いてみよう!
⑤自分と似たような経験や体験を書いてみよう!
⑥自分だったらどうするかを書いてみよう!
⑦作者が伝えたいメッセージを書いてみよう!
⑧本から学んだことを書いてみよう!
以上8つの質問の答えを、もう一度読み返して書き出してみましょう。
読んでいるときに気になったところや面白かったところに付箋を付けておくと楽ですよ。
注意点
☆書き出しが最重要!
感想文を読む先生たちは同じような感想文をたくさん読むため、同じような書き出しだと埋もれてしまいます。
例えば、「わたしは(ぼくは)~という本を読みました。」「~という本は、、、」のような書き出しです。
そんな中で先生に「おおっ!」と思わせる書き出しだと読みたくなりますよね。
私のオススメは”セリフから始める”こと!
例えば自分の感想を伝える→「あ~面白かった。それが私の最初の感想でした」
印象的だったセリフ(材料④を使った例)を伝える↓
「『きみの考えるありがとうって何?』それが私が一番印象に残ったセリフでした」
などいかがでしょうか?
☆題名は最後に決める!
題名が指定されてる場合は別ですが、ともすれば「〇〇を読んで」という題名になりがちです。
ただ、題名はその感想文の展開を表す象徴的なもの。こだわりたいところでもあります。
おススメは材料④の印象的だったセリフを題名にしたり、材料⑧の学んだことを一言でバシッと決めるのもよいです。
すべて書き終わった後、「これを伝えたい!」というものを題名にするとよいでしょう。
☆文の語尾に気を付ける!
これもあるあるですが、感想文なので文の語尾が「~だと思いました。」「~だと感じました。」「面白かった。」となりがちです。
重なるとしても2回までにしましょう。
そんな単調を避けるためには「~と考えました。」「~と気づきました。」「~と学びました。」を使ったり、
「切なくなりました」「胸が締め付けられました」「ドキドキハラハラしました」「心臓が止まるかと思いました」
「驚いてページをめくることができませんでした。」「身体が熱くなりました」
「頭がぼう然として何も考えられなかった」
「危うく本を落とすところだった」「全身に電気が走ったような衝撃を受けました」など
感情語を学ぶことで、表現が豊かになり書くのが楽しくなります。
まとめ
以上が「読書感想文に書き方」になります。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
もし好評でしたら作文・小論文の書き方もお伝えしたいと思います。
お楽しみに!